私の上司はイケメンだった。
過去形なのは、激太りして別人になってしまったから。それでもイケメンの面影は残っているから、モテると思う。
そして彼は仕事ができる。
そんな彼は若い頃、とにかくモテた。そして、平気な顔で三股していた。残念なことに、イケメンで女慣れしていて、かつ仕事のできる彼にとって、3人の女の相手など簡単なことなのだ。定期的な連絡、デートのスケジュール調整、記念日の把握などなど、仕事の得意先と同じだし、女の喜ぶポイントは心得ている。
さらにたちが悪いのは、自分のうっかりミスを防ぐため、デートはみんな同じコースだということ。これで、この映画見たねと言ったときに、見てないんだけどと言われる心配もない。
これこそがやつらの罠だ!
彼は美味しい店をよく知っていて、私が喜ぶプレゼントをくれる。連絡もまめだし、私は愛されている。あ〜いい人に出会えてよかった!って??果たして本当にそうだろうか。
あなたが教育する前から、喜ぶポイントを押さえてくる男は、あなただけじゃなく、他の女の気持ちもよくわかっている。女の味方であるように見せかけて、実は敵なのだ。
一方で、女慣れしていない彼は、あなたの誕生日を忘れることもあるだろう。トンチンカンなプレゼントを渡してくることもある。これがデート?と思うようなところにも連れて行かれる。あなたの気持ちを全く理解せず、イライラさせられることも多い。でもそれは女に慣れていないだけ。むしろ好感が持てる。
そんな不器用な男ほど、浮気の心配はほとんどない。女にもさほど興味はない。仮に浮気したとしてもすぐにわかるだろう。浮気に慣れておらず、隠すのも下手だから。
不器用な男には愛がある。表現方法がわからないだけで、内に秘めているのだ。最初はないわと思うかもしれないが、愛さえあれば、あなたの教育次第でどこまでも伸びる可能性を秘めている。
不器用な男を教育して、あなた好みに仕上げてみては?